メインイメージ
 
Home About Photo Diary Contact

Diary

ブルーの石
一緒についてきたバイト仲間は、迷うことなく恋愛の石を物色し始める。
人間関係や、精神安定のパワーストーンに見向きもしない彼女をみて、ちょっぴりうらやましくなる。
石を選んでいる間、彼女のお目当てさんがバイト先にいることを教えてくれた。
できるだけ、付き合いをさけていたわたしは、あんまりその人の印象が残っていない。
印象すら残っていないわたしに安心したのか、彼女はさらに話し続けた。
本当に好きなんだなぁ。
わたしもいつか、誰かのことを想って、恋愛の石を選びに来たいと、彼女の明るい表情を見ながら感じていた。
一緒に選んでいたわたしまで、楽しい気分になる。
それが彼女のもともと持っている雰囲気のせいなのか、恋愛で気持ちが高ぶっているせいなのかは、 このときまだわからなかったけれど、わたしはもっと彼女と仲良くなりたいと思うようになっていた。
見た目も重視するという彼女の希望もあり、1時間以上石の組み合わせを見た結果、やっとひとつのブレスレットが仕上がった。
ピンク色のローズクォーツを基調とし、薄紫のアメジストを合わせ、ところどころに水晶をちりばめたそのブレスレットは、とても彼女に似合っていた。
彼女の恋愛が成就するといいな。





Copyright(C) Power stone All Rights Reserved.